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自然と環境 |
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■わたしが育った環境 わたしは自然が豊かな母の実家の宮崎県都城市で生まれて、自然の中で数年間を過ごしました。 その時のことはうっすらとですが憶えています。 家に乳牛がいて、その子牛とよく遊びました。 近所にヤギを飼っている家があってそこにもよく遊びに行きました。 ブタを飼育している家では、子ブタに哺乳瓶でミルクをあげさせてもらいました。仔ブタたちは束になってすごい力で哺乳瓶に吸い付いてきました。 少しはなれたところにお蚕さんの小屋があり、2段ベッドのようなものがたくさんありました。 葉っぱがその上にたくさん載っていて、何かカサカサと音がしていました。けっこう大きい音でした。よく見るとその葉っぱがカサカサと動いて音お立てていました。不思議に思って近づいてよく見ると白いお蚕さんの幼虫がバリバリと葉っぱを食べていました。その数は何千か何万か分かりませんがすごい量の幼虫でした。わたしは恐ろしくなって家に走って帰ったのを憶えています。 夜になると川の水辺には蛍がたくさん光っていて、空には怖いぐらい星がたくさんありました。天の川も見ました。 川も山も海もあって、「いなか」というのにふさわしいところでした。 その後中学2年生までは池袋で育ちました。 母の実家とは違って、ほとんど緑がない繁華街でした。 小学校に入り、夏休みになると母の実家の宮崎とか、父の実家の山形の鶴岡とか、おばの住んでいた静岡の伊東の自然の中ですごしていました。私はとても恵まれていました。 ■自然に対しての脅威 わたしはその中でいろいろな植物を見て、いろいろな動物や昆虫や爬虫類を見て、魚もたくさん見ました。それらは自然の風景と混ざって自然に生きていたので、特別意識することもなく風景の一部のように感じていました。 でも、空や山や海や川や天候に対しては脅威を感じることがありました。 川遊びをしていて足を滑らせて流されてしまい、なかなか立ち上がれなくておぼれそうになったこと。山で遊んでいて帰り道が分からなくなってしまって、山の景色がいつもと違い、とても恐ろしく感じがこと。海で波に飲まれて、その中で上下左右が分からなくなり、しばらく海中で苦しかったこと。夜空の星を見ていたら、あまりにも多く、大きく、明るく輝いていたので、だんだん圧迫されるような感じがしてきて、降ってくるような気がして怖くなって家の中に入ったこと。台風で色々なものが軽々と吹き飛ばされてしまったこと。 それ以外にもいろいろな体験から、わたしにとって自然は美しさと優しさとともにとても偉大で脅威を感じものになりました。自然をかるく見ていると、かならず痛い目にあうといつも思っています。 ■昔と今 わたしが池袋に住んでいた頃は、夏、扇風機ですごしていました。 繁華街の中心部に行くと、エアコンの室外機からでる熱気で暑く感じましたが、我慢ができないほどではありませんでした。 今は、宇都宮というまだ自然が残っているところに住んでいても、夏は暑くてエアコンを使わずにはいられません。 わたしが夏休みを過ごした自然も、小川にはふたがかぶせられたり、砂利道は舗装されてクルマの通りは激しくなって、原っぱだったところには家が立ち並んでいます。植物や動物たちはどんどん姿を消していきます。 クマやサルや野生の動物たちは生活の場を奪われて、民家の農作物などに手を出すことはどうしようもないことだと思います。 わたしにとって環境破壊や公害や地球温暖化はすごく身近に感じられる問題です。いつも危機感はあるのですが、何をどうしていいのか分かりません。ゴミを減らしたり、リサイクルに協力したり、エアコンの温度設定をすこし上げておいたりということぐらいしかまだできません。 まずは積極的に問題を知ることからはじめようと思っています。なんとなくテレビで環境問題のニュースや番組を見ているだけでは全体を見ることはできません。問題を知ることで、小さなことでもわたしにできることが何かみつかるかもしれません。 いまの子供たちのためにも、わたしたち大人は行動を始めないといけないと感じてます。 ■栃木の自然 わたしが宇都宮に引っ越してきてからも近所の大きい空き地に家がどんどん建っていって、わずか2年のあいだに環境は変わりましたが、クルマで20分も走ると鬼怒川があり、山も自然もまだたくさん残っています。 ヘビもいるしイタチのような動物も見かけます。きれいな鳥たちもたくさんいます。近くに雑木林がありますが、真夏の暑い日中でも、そこのそばを通るとひんやりとした空気を感じます。 こどもたちはカラスがヘビをくわえていくのを見たり、珍しい鳥を見たり、昆虫を捕まえたりできます。 川には魚もたくさんいて、川遊びもできるし緑の多いサイクリングコースもあります。 自然を知らない人に自然を守れといっても無理だと思います。子供たちがたくさん自然と触れ合って、その大切さがわかる大人になってほしいと願っています。
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